サンクトガーレンとは?神奈川・厚木市で黎明期から業界を牽引し続けている老舗ブルワリー
投稿日:2020.08.09
サンクトガーレンは、神奈川県・厚木市にある老舗ブルワリーです。
日本の地ビール解禁を後押しした立役者で、国内のビール業界の発展に力を注ぐその姿勢と多様なビールに大きな注目が集められています。
サンクトガーレンの概要
サンクトガーレンは、地ビールブーム時代から日本のビール業界発展に尽力してきた、元祖地ビールを名乗る老舗ブルワリーです。
オーナーでありブルワーの岩本伸久氏がビールの道に進んだのは、父の仕事であるサンフランシスコでの喫茶店経営の中でエールビールに出会ったことがきっかけでした。
そのエールビールの華やかで深い味わいに感銘を受け、自分でビールを造ることを決意。
しかし、当時の日本ではビールの小規模醸造が許されていませんでした。
そのためアメリカ・サンフランシスコの喫茶店でビールを仕込み、それを六本木の直営喫茶店に輸入して日本での販売を行っていました。
このいびつな構造をアメリカのメディアが取り上げたことは、後の日本の地ビール解禁に大きな影響を与えたとされています。
岩本氏は地ビール解禁後の1997年に帰国し、様々な苦難を乗り越え2003年に現ブルワリーであるサンクトガーレンをたった1人で立ち上げます。
当初は自分の好みのビールである苦味の効いたスタイルを造っていましたが、ビールは苦いから嫌いという女性スタッフの加入により、チョコレートスタウトやパイナップルエールなど新しいビアスタイルにもチャレンジし始めました。
そこから意識が変わり始め、ビールが苦手な人、興味のない人にも飲んでもらえるようなビール造りを目指すようになります。
ちなみにサンクトガーレンの名前の由来は、世界最古の修道院醸造所とされているスイスのザンクト・ガレン修道院からきています。
海外のように多様なビールをみんなが当たり前に飲むような環境を目指し、日本のビール文化の改革に取り組み続けているブルワリーです。
サンクトガーレンのおすすめビール 5選
ゴールデンエール
黄金色の外観で味わいの黄金比がクセになるゴールデンエール。
爽やかで芯のある苦味が心地よく、何杯でも飲めてしまうドリンカブルな一本です。
アンバーエール
深みのある色合いと味わいが楽しめるアンバーエール。
落ち着いた大人な苦味とカラメルやチョコレートのような香りが楽しめます。
スイートバニラスタウト
バニラビーンズを副原料に使った甘い風味が特徴のスタウト。
マイルドな甘味と黒ビールの香ばしさ、そしてバニラの甘美な香りがとってもリッチ!
エル・ディアブロ
悪魔の名を冠した濃厚なバーレイワイン。
琥珀色の濃密な液体からは干しブドウやナッツ、ベリーの香りが漂い、重厚感のあるモルトの甘味とホップの苦味が体に染みわたります。
湘南ゴールド
神奈川県産のオレンジ「湘南ゴールド」を使った春夏季限定発売のフルーツビール。
豊かな柑橘の爽やかな香りとみずみずしいジューシーさ、そしてマーマレードのような濃い苦味が病みつきになる!
サンクトガーレンのビールはどこで買える?
公式オンラインショップの他、Amazon・楽天などでお買い求めいただけます
編集部コメント
地ビールの黎明期からクラフトビールが流行している現在にかけて、業界を牽引し続けるサンクトガーレンさん。
彼らのビールには確かな醸造の技術と面白みに溢れたアイデアが詰まっています。
そしてなによりもビールに対する愛情がハンパない!
日本のビール業界を支えるサンクトガーレンのビール、ぜひご賞味ください!