カンティヨン「グーズ」伝統を守り続ける成熟した正統派ランビック
投稿日:2020.06.09
カンティヨン「グーズ」は、強い酸味とその奥にある複雑な旨味を楽しめるランビックスタイルのビールです。
ランビックの中でも熟成したランビックと若いランビックをブレンドしたグーズタイプとなります。
- このビールの特徴
-
- ランビックならではの強烈な酸味!
- 酸味の奥にある旨味
- 香ばしくもフルーティーな複雑なアロマ
基本情報
価格 | 1084円(税込) |
---|---|
内容量 | 375ml |
アルコール度数 | 5.0% |
IBU | 30 |
ビアスタイル | ランビック |
国 | ベルギー |
醸造しているカンティヨン醸造所とは?
カンティヨン醸造所は、ベルギー・ブリュッセルに1900年に創業したランビックビールを取り扱う家族経営の醸造所です。
彼らはブリュッセルの地で生まれた本物のランビックを徹底しています。
かつてブリュッセルには50軒ものランビックの作り手がいましたが、その多くは大手のビールメーカーに買収されてしまいました。
カンティヨン醸造所は伝統のランビックを絶やすまいと、時代錯誤と後ろ指を刺されながらも古くからのレシピを守り続け、醸造設備も旧来のものを使用し続けています。
彼らが今でも家族経営を続ける理由は、自分たちの誇りであるランビックを正しい形で世界に伝えたいという想いと、なによりも伝統のランビックを後世に残したいという強い信念があるからです。
https://www.cantillon.be/?lang=fr
ランビックってどんなビアスタイル?
ベルギーのブリュッセル地方で造られる野生酵母を使ったスタイルのビールです。
ランビックの特徴はフルーティーでありながら野性味のある独特な香り、そして強烈な酸味とその奥にある複雑な旨みです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
コンセプト
カンティヨン・グースは年代の異なるランビックをブレンドして瓶詰めし、数ヶ月もかけて二次発酵させたビール。
出典:https://www.konishi.be/brewery/cantillon#/cantillon_geuze
本物のランビックならではの強い酸味を持つカンティヨン・グースは、有機原料を使用し、伝統製法を最もかたくなに守るランビック・グースの真髄。
パッケージ
片手にビールを持った小便小僧が目印のパッケージです。
小便小僧の発祥は、実はこのカンティヨン醸造所もあるブリュッセルだとされています。
また、隣に描かれたケシの花は農薬を使った土壌では育ちにくい種類とされており、自然に優しいつくりのビールであることを意味しています。
カンティヨン「グーズ」を飲んでみた感想
苦味 | ★★ |
---|---|
酸味 | ★★★★★ |
コク | ★★★★ |
香り | ★★★★ |
のどごし | ★★ |
外観は少し濁りのあるダークオレンジです。
非常にキメの細か泡立ちがありますが、持続は短いです。
香りはランビック特有の複雑さがあります。
酸化熟成のニュアンスがあり、ナッツやおかきを思わせる香りがあります。わずかにブルーチーズのようなクセのある香り、ヨーグルトのような酸味も感じます。柑橘系の爽やかな香りもあり、複雑です。
味わいにはかなり強い酸味を感じます。
口に入れるとともに強烈な酸味がありますが、その中にも熟したフルーティーな香りや香ばしさも含まれます。甘みは酸味とともにわずかに感じられる程度。ホップの苦味はないが、後味に渋さにも似た独特のほろ苦さがあります。後味はドライで、酸味が消えた後に独特の苦味と共に旨味が余韻に続く。
とても刺激的で旨味を感じるランビックでした。
はじめに飲んだ時はその酸味にびっくりしましたが、飲み進めるうちにだんだんとその中にある旨味やフルーティーな香りがわかるようになります。
冷えた状態だと酸味を強く感じますが、温度が上がるにつれて角が取れていきます。
かなり酸味の強い個性のあるビールなので、合わせるお料理も強いものがいいでしょう。個人的には酢豚の酸味と香ばしさに合うんじゃないかと思いました。
強烈な味わいですが、みなさんもぜひ一度飲んでみてください!けっこうハマっちゃうかも!?
カンティヨン「グーズ」はどこで買える?
Amazon・楽天などのオンラインショップでご購入いただけます。