ダブルIPA・トリプルIPAとは？特徴やオススメ銘柄を紹介します！
投稿日：2021.01.22
こんにちは！「ビアガーデン」より「ビアホール」の方がなんとなく語感が好きなCRAFT BEER TIMES編集部の熊倉です。
ホップの苦味と香りがガツンと感じられるIPA（インディアン・ペール・エール）は、クラフトビールブームを牽引する人気のビアスタイルとして世界中で愛されています。
ホップの個性がふんだんに感じられるIPAを飲んで、クラフトビールの世界にハマったという方は多く存在します。
ひょっとして、あなたもその一人ではないでしょうか？
そんなIPAですが、通常のIPAよりも更に強化された派生スタイルが存在するのをご存知でしょうか？
それが「ダブルIPA」や「トリプルIPA」と呼ばれるビアスタイルです。
というわけで今回はこのダブルIPA・トリプルIPAを特集いたします！
通常のIPAじゃ満足できないという方のために、ホップの鮮烈な苦味と香りマシマシのビールの魅力をご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください！
ダブルIPAとトリプルIPAの概要
ダブルIPAとトリプルIPAは、その名の通りIPAを2倍・3倍に強化したスタイルです。
ホップの爽やかで華やかな香りが爆発的に広がり、口の中をえぐるような強烈な苦味を楽しむことができます。
また、通常のIPAよりもさらにホップを大量に使っているため、苦味や香りのバランスを取るためにモルトの使用量も多く、アルコール度数も高めなビールに仕上げられています。
ホップが単に効いているだけでなく、ホップの使用量に合わせてビール全体の味わいが強化された骨太な味わいがダブルIPA・トリプルIPAの特徴と言えるでしょう。
また、ダブルIPAはしばしば「インペリアルIPA」と呼ばれることもあります。
「インペリアル」という呼称は皇帝を意味し、ビアスタイルの特徴を強調したビールに名付けられます。
ダブルIPAとトリプルIPAはどう違う？
ダブルIPAとトリプルIPAの違いは、苦味の指標であるIBUの数値とアルコール度数にあります。
両者の間に明確な定義の違いはありませんが、下記をダブルIPA・トリプルIPA選びの参考にぜひ使ってみてください。
- IBU
-
一般的なIPAのIBUは40～65程度ですが、ダブルIPAはIBU70を超えるものが一般的です。
さらに強いものだとIBU100の銘柄もあり、IBUが100以上のIPAはトリプルIPAと呼ばれる場合が多くあります。
ちなみに一般的な国産大手のラガービールのIBUは20前後です。
この数値からしてIPAがいかに苦味が強いビールであるかがわかります。
- アルコール度数
-
アルコール度数は通常のIPAが5～7％であることに対して、ダブルIPAは7～8％、トリプルIPAは9～12％ほどの高アルコールであることが一般的です。
ビールの中でもダブルIPAとトリプルIPAはかなりフルボディ寄りのタイプと言えますね。
これらの指標をもとに、お好みのダブル or トリプルIPAを選んでみてください。
IBUは苦味、アルコール度数は飲みごたえやボディを表し、どちらも数値が大きくなればなるほど強烈な味わいになりますよ！
ダブルIPA・トリプルIPAのおすすめ銘柄10選
それではホップを愛するあなたのために、CRAFT BEER TIMES編集部がおすすめするダブルIPA・トリプルIPAをご紹介していきたいと思います。
「ホップの個性を全身で感じたい！」という方は、ぜひ気になったものをチェックしてみてください！
1. 箕面ビール「W-IPA」
| IBU | 75 |
|---|---|
| アルコール度数 | 9％ |
通常の2.5倍の量のモルトとホップで仕込んだダブルIPAです。
甘く香ばしいモルトのコクを強い苦味が引き締め、9%の飲みごたえも抜群！
国産ダブルIPAの決定版です！
2. リビジョン「Double IPA」
| IBU | 75 |
|---|---|
| アルコール度数 | 8％ |
世界トップクラスのIPAの造り手の味わい豊かなダブルIPAです。
爽やかなシトラスの香りが立ち上がり、モルトの厚みとホップの苦味は絶妙なバランス。IPA好きは見逃せない1本です！
3. 志賀高原ビール「其の十」
| IBU | 75 |
|---|---|
| アルコール度数 | 7.5％ |
志賀高原ビールの10周年を記念してつくられたインペリアルIPAです。
フレッシュでいきいきとした柑橘とトロピカルフレーバーがあり、強い苦味と引きの良いモルトの甘味が心地よく、7.5％のアルコールを感じさせません。
4. ラグニタス「マキシマス」
| IBU | 72.41 |
|---|---|
| アルコール度数 | 8.2％ |
モルトとホップの強烈な味わいを感じるダブルIPAです。
力強い苦味とモルトのコクが口の中を駆け巡りますが、後味は非常にクリーンで爽やかです。
5. バラストポイント「マンタレイ」
| IBU | 70 |
|---|---|
| アルコール度数 | 8.5％ |
飲み口が軽やかなバランスのいいダブルIPAです。
フレッシュな柑橘とメロンの香り、キレのいい苦味はまるでホップの海に包まれているかのよう！
6. ベアードビール「スルガベイ インペリアルIPA」
| IBU | 90 |
|---|---|
| アルコール度数 | 8.5％ |
ホップの深く複雑な風味と苦味を感じるインペリアルIPAです。
柑橘や松脂のホップアロマに加えてトーストや果実などの香りも感じられ、まろみの中に確かな苦味を感じる上品な味わいです。
7. ピザポート「クーク」
| IBU | 不明 |
|---|---|
| アルコール度数 | 8.5％ |
クリーンでフルーティーなダブルIPAです。
シトラスやトロピカルフルーツの香りが豊かで、クセになるビターな後味が余韻に続きます。
8. WEST COAST BREWING「スーパーサンライズ」
| IBU | 不明 |
|---|---|
| アルコール度数 | 9％ |
爆発的なホップのトロピカルフレーバーを楽しめるトリプルヘイジーIPAです。
メロンやマンゴーなどの香りが豊かでジューシーさは満点！
ホップの香りに酔いしれたい方にぜひおすすめです。
9. The Veil「レッドレッド ブガッティブガッティ」
| IBU | 不明 |
|---|---|
| アルコール度数 | 11％ |
ホップの香りをビールに移すドライホップ製法を2度も行ったトリプルIPAです。
圧倒的なホップのジューシーさがアルコール度数を感じさせず、洗練された飲み口は飲むものをホップの虜にしてしまいます。
10. ニーディープ「シムトラ トリプルIPA」
| IBU | 131 |
|---|---|
| アルコール度数 | 11.25％ |
ホップのありとあらゆる香りが詰め込まれたトリプルIPAです。
柑橘やトロピカルフルーツに松脂、ハーブや干し草などの香りを豊かに感じます。
IBUは131と驚異的な数値！ぜひ大ぶりのグラスでゆっくりとお楽しみください。
まとめ
以上、IPAの強化版「ダブルIPA・トリプルIPA」の特集でした。
クラフトビールの人気を押し広げたIPA。
そんなIPAの魅力をもっともっと味わいたいという方は、ぜひダブルIPAやトリプルIPAを試してみてください。
きっとそのホップの強烈な香りと苦味にノックアウトされるはずですよ！
それではまた！
