サンフーヤン醸造所「トリペル」リッチな香りと上質な味わいのトリプルエール
更新日:2019.12.03 / 投稿日:2019.10.12
商品概要紹介
サンフーヤン醸造所「ブリューン」は、ベルギーのサンフーヤン醸造所で製造されるトリプルエールタイプのアビィビールです。
- 基本データ
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値段:1本あたり600円(税込)
内容量:330ml
アルコール:8.5%
IBU:-
ビアスタイル:アビィビール
国:ベルギー
醸造しているサンフーヤン醸造所とは?
サンフーヤンは、ベルギーの首都ブリュッセルの南西に位置するルルゥという小さな町にある醸造所です。
7世紀にアイルランド人のフーヤンという宣教師が教えを広げるためベルギーへとやってきました。
しかし、現在の醸造所のあるルルゥの近辺で迫害を受け、処刑されてしまいます。
その後に、彼の信仰者たちによってこの地に修道院が建てられ、何世紀にも渡ってビールが造られてきました。
フランス革命後に修道院は破壊されてしまいますが、フリアーという醸造所が1950年から当時のサンフーヤンのビールを作り始めました。
その醸造所が後にサンフーヤン醸造所と名前を変更し、現在も1894年に建てられた醸造所をほとんどそのまま使用しています。
ベルギーの醸造所としては珍しく、アメリカのクラフトブルワリーとのコラボレーションもされており、ユニークなビール作りにも励んでいます。
アビィビールってどんなビアスタイル?
アビィビールとはベルギーの修道院ビールのうちの1つです。
ベルギーでは古来から修道院でのビール作りが奨励されてきた歴史があり、独自のビール文化が発展しました。
アビィビールに対するもう一方の修道院ビールがトラピストビールです。
トラピストビールは、キリスト教カトリック系のトラピスト会派の修道院内で作られる非営利目的のビールを指します。
それに対して、トラピス会派以外の修道院で作られていた伝統的なビール全てをアビィビールと呼びます。
現在アビィビールは、かつて醸造を行っていたトラピスト会以外の修道院のレシピを借りて、民間の醸造所が委託を受けて生産しています。
ビールの特徴としてはトラピストビールとアビィビールに大きな違いはなく、どちらも華やかで豊かな味わいのものがほとんどです。
修道院ビールはビールの特徴での分類ではないため、ビールの色調が濃色の場合はブラウンエール、淡色の場合はゴールデンエールまたはブロンドエールというように呼ばれることもあります。
ちなみにアビィという言葉は「修道院」を意味します。
サンフーヤン醸造所「トリペル」のコンセプト・パッケージについて
コンセプト
モルトが効いた香り華やかなトリプルエール。高アルコールを感じさせないやさしい口当たり。
※瓶裏面の表示シールより
パッケージ
ラベルは伝統を感じさせる格式あるデザインになっています。
クラシックなワインを思わせるような、文字とロゴマークのみが使われているパッケージングとなっています。
ボトルの裏面のラベルにはサンフーヤンのオリジナルグラスの写真が載っています。
大きなバルーン型の脚付きグラスで、より多くの香りや味わいを引き出す形となっています。
この「トリペル」はサンフーヤンの定番商品3種のうちの1つで、カラーリングは青となっています。
サンフーヤン醸造所「トリペル」を飲んでみた感想
苦味 | ★★★ |
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酸味 | ★★★ |
コク | ★★★★★ |
香り | ★★★★★ |
のどごし | ★ |
- 編集部感想
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濁りのあるオレンジイエローの外観で、非常に良い泡立ちがあります。泡はムースのようにきめ細かく、長い持続も持っています。
香りはとても華やかで、濃密ながら爽やかさも兼ね備えています。
シトラスやハーブのすっきりとした香りや、ベルジャン酵母由来のフレッシュなリンゴのようなフルーティな風味がはっきりと感じられます。モルトの少し香ばしい濃い甘味に加えて、ハチミツを思わせるような上品な甘さもありました。口に含むとリッチで凝縮感のある味わいが広がります。
強めの炭酸ガスがビールを口の中の隅々まで運んでくれます。フルーツの生き生きとした甘味と酸味が感じられ、苦味は中程度です。ボディは強めで、モルトの甘さを余韻に感じることができます。アルコールの強さはあまり感じませんが、喉をじわじわと温める感触がありました。温度上がるとフルーティさが強まり、よりくっきりとした甘味を増します。非常に味わい深いアビィビールです。
グラスに注いだ時から華やかな香りが漂いますが、時間が経つにつれて香り・味わいともに複雑さを増していきます。
ぜひ大きなグラスで変化を楽しみながら飲んでみてください!
サンフーヤン醸造所「トリペル」はどこで買える?
Amazon・楽天などのオンラインショップでご購入いただけます。