東京駅にある常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Stationに行ってきました
更新日:2020.02.03 / 投稿日:2019.09.09
私の家族には、ビール大好きおじさんがいます。粛々と手酌を好む漢、私の父です。
ビールメディアに関わってるくせにビール初心者な私は、うちのビール大好きおじさんの力を借りない手はない!と、プレモルばかり飲んできた父をクラフトビールの世界へ徴集。
「ビール歴42年だからね」と、なぜか誇らしげなアピールをしてくる父に、私は毎日様々なクラフトビールを持って帰り、飲ませてあげるようになりました。
それ以来「こりゃあ濃いなぁ」「フルーティーだなぁ」「苦味がきいてるなぁ」とかなんとか言いながら、能書きを垂れながらも、様々な味を楽しめる新しいビールの世界に日々の楽しみを見出し、そして今ではすっかりいちクラフトビールファンに育った父。
そんな父が唯一「あのビールもう一回飲みたいなぁ。どこで売ってる?」と聞いてきたのが、この常陸野ネストビールでした。
「フクロウのビール、本当にうまかった」と。
そんな常陸野ネストビールファンの父を置き去りにし、一足先に私が編集部の仲間と常陸野ブリューイング・ラボ Tokyo Stationへ行ってきたのでレポートします。
- 店舗情報
-
店舗名:常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Station
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅グランルーフ2F
TEL:03-6551-2515
URL:http://hitachino.cc/brewinglab-tokyostation/index.html
取り扱いビール:ラガー、ペールエール、スウィートスタウト、セゾン、ヴァイツェン、期間限定商品など
常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Stationのある場所
常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Stationは、東京駅のグランルーフという所の2階にあります。
そこでまず私が目指したのは東京駅八重洲中央口。中央口からちょっと外に出てみると、【グランルーフ(店舗)】と書いてある地下への階段を発見しました。
地下へ降りてから2階まで登るのに私が使ったエレベーターは、グランルーフ地下にある【鳥元】というお店の近くにあるエレベーター。それさえ見つかればもうすぐです!
そこから2階へ上がり、出て右に曲がると、写真↑のような感じで常陸野のフクロウが見えてきます。
入り口付近に近づいて行くと、メニューがありました。
店内に入らずにメニューを確認することができるので、ちょっと入ってみようか迷うなあという方は、ここで気兼ねなく吟味してみるのもいいですね!
常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Stationの店内の様子
さて、入店です。
入店するとまずは注文するカウンターがあって、先にビールや食べ物を選び、お支払いを済ませてから商品が来るのを待つシステム。
スーパーでは見たことのない種類ばかりで、ちょっとドキドキしました。
そしてレジのすぐ左隣にはタップがあってなんとなく高揚。
グラスにもレバーにも全部にフクロウが付いてていて可愛い、ってなりました。
そんなフクロウを横目に店内奥へ進みます。
常陸野のフクロウグッズが売られていてまた高揚。
父にお土産買ってこうかなーなんて考えたりしましたが、「ビールが欲しかった」と言われるのが目に見えたので即やめました。
常陸野ネストビールが茨城県にある醸造所なので、南部鉄器の栓抜きなんかもありました。
持ってみたらどっしりと重みがあって、他ではみたことない感じ。
1823年から日本酒を作り続ける木内酒造さんから生まれたブリュワリーということもあり、栓抜きの奥に升があったり手ぬぐいがあったりするのは、なるほど〜と腑に落ちます。日本らしさを感じずにいられません。
店内にいるお客さんは、外国人・カップル・お一人さま・打ち合わせ中のグループなど様々で、幅広い年齢層と幅広いシチュエーションにハマる空間だと感じました。
カウンター仕様の席、少人数席、グループ席など色々あるので、ふらっと寄るにもゆっくりビールを楽しむにもバッチリです!
常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Stationで頂いたビール
そうこうしながら店内を楽しんでいるうちに、注文したビールがやってきました!
今まで編集部でレビューを書いたことのないビールから選んだので、このようなチョイスに。
- 期間限定商品のゆずラガー(750円)
- 期間限定商品のアマリロセッションエール(750円)
- ニッポニア(750円)
では、飲んだ感想いきます!
ゆずラガー
香りがものすごく良い!
飲む前のゆずの香りが最高にイイし、飲んだ後のゆずの風味もとても心地よいです。
ゆずの香りを楽しんだ後には、ラガーらしい苦味がちゃんと来るので、ラガー好きには「コレコレこの苦味」という感じではないでしょうか。
アマリロセッションエール
【ホップ農家直送の「アマリロホップ」をふんだんに使用して醸造】とのことで、生のホップを使用した貴重なビール体験!と思って飲みました。
花の香りと柑橘系の香りがして華やかな印象。素敵な香りです。
IPAをよく飲む編集部の仲間が「IPAにしては苦くない!」と言ってました。
ニッポニア
【日本オリジナルの原料から醸造したスペシャリティーエール!「ソラチエース」特有のフレーバーとフルボディの味わいが特徴】とのこと。
私自身ソラチエースを使ったビールは初めてで若輩者の感想で申し訳ないですが、くせを感じました。
このくせがソラチエース特有のソレ?と思いながら飲みましたが、しっかりと個性的な味なのでグビグビグビーーとは飲めない印象。(フルボディということもあるのでしょうか)
ちょっと酸味を感じて、濃くて、苦い、です。
あんまり例えようのない、今まで飲んだことない感じでした。
常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Stationで試したペアリング
今回のレポートで私が一番書きたかったのは、何と言ってもこのペアリング!
【ニッポニア × ジャーマンポテト】の組み合わせがもう本当にすごくて…。
ニッポニアの、あのくせの強い感じが、ジャーマンポテトの塩気・ポテトの甘み・ニンニクの香ばしさを掛け合わせることで、ものすごくまろやかになったんです。
酸っぱい感じが、甘い感じになり、味の濃いずっしりとした感じが、ふわっと抜ける感じになり…まるで魔法にかけられたようでした。
ペアリングって言っても今までピンとこなかったけど、実際こんなにケミストリーってあるんだ!という発見に感激が止まりません。
一緒に行った編集部の仲間も絶賛!みんなで目をまんまるくしてはしゃぎまくる(笑)
逆に、ゆずラガーとアマリロの方はこういう衝撃はなく、あまり合わなかったので、「香りが華やかなものはその華やかさを消さないようなペアリングがあるんだろうねー」というような話をしました。
うーん、奥深い!
まとめ
正直私自身、今もなおビールの美味しさを感じる旅路の途中、という感じでして、 ビール飲んだ後の「クゥーっ!!」とか「喉越しがたまらん」とか言ってみたいという、ある種の憧れの中にビールが存在していた感じなのですが、
なんかそういうの薄っぺらかったな…!ってちょっと思ってしまうくらい、クラフトビールの楽しみ方の幅の広さを感じました。
そしてその幅の広さを常陸野ブリュワリー・ラボ Tokyo Stationで楽しんでいる人々の穏やかなひとときも垣間見れて、クラフトビールっていいな、と思わされる空間でした。
ちなみに父にも報告しましたが、「東京もいいけど、茨城に行って本場のフクロウビールを飲んで、さらに木内酒造の日本酒も飲んでみたい」とのこと。
常陸野ネストビールのおかげで、父と娘のコミュニケーションに盛り上がりを感じています。
取材・文・写真 = 塩島(CRAFT BEER TIMES編集部)